22年ぶりの英語で9カ月後にTOEIC680点取った

雑記

私は2022年4月に転職し、転職先企業からTOEICで一定の点数を取ることを求められました。

2022年9月に受けた初めてのTOEICは570点、2023年1月に受けた2回目のTOEICは680点獲得し、無事、転職先企業から求められる点数をクリアしました。

大学卒業後、22年間英語に触れておらず、9カ月の勉強でTOEIC680点を獲得したということは、一般的に凄いことなのか大したことではないのか、その辺はよく分かりませんが、それなりに戦略と計画を立てて取り組んだので、その取り組みをご紹介したいと思います。

当初は1年計画での目標達成を目指した

転職先企業から私が求められたTOEICスコアは650点。

1年後に650点をクリアするという目標を立て、次の通り、1年計画を立てました。

勉強を始めて半年後に初受検、3カ月ごとに2回目3回目と受けて、1年経過した時点で650点を目指すという計画です。

そのために、最初の半年間は基礎固めの期間、その後に初受検、そして次の3カ月は初受検の結果を見ての弱点克服の期間、2回目の受験後、最後の3カ月は全体的な点数アップを図る総仕上げの期間と位置付けました。

最初の半年の基礎固めに使った教材

勉強を始めて最初の基礎固めに使った教材は以下の2つです。

  • TOEIC L&R TEST 出る単特急 銀のフレーズ(朝日新聞出版)
  • 増補改訂版 はじめてのTOEIC L&R テスト 全パート総合対策(アスク)

最初の半年間は、これらたった2つのテキストをただひたすら繰り返し勉強しました。

両テキストとも5周繰り返しました。

何回も繰り返すと、問題の回答自体を覚えてしまうこともありますが、その回答の根拠をしっかりと理解しているのであれば、必ず英語力も身に付きます。

とにかく簡単なテキストを何度も地道に繰り返して英語の基礎力を固める期間としました。

私は通勤電車時間が長く、特に朝の30分の通勤電車時間を生かして、abceed analyticsで両テキストの音声を聴くようにしていました。

初めてのTOEICは570点

こうした基礎固めに終始した半年が経過し、迎えた初TOEIC。

2022年9月に会社のIPで受けたのですが、Listeningはほぼ全く聞こえず、Readingは最後の25問は間に合わずで塗り絵という状態。

取り急ぎの目標を550点においていたのですが、手ごたえとしては半分の500点に届いているかどうかという感じでした。

しかし結果は「L:270点、R:300点、計570点」。回答はマークシートの3択もしくは4択なので、運よく正解した問題が多かったと思います。

初めてのTOEICの一番の目当ては、自分の弱みを認識することであり、この時点での私の弱点は下記の通りと認識しました。

  • Listeningは全体的に聞き取れない。
  • Readingはパート5に時間をかけすぎて最後まで解く時間が足りない

次の3カ月の弱点を克服するために使った教材

私の弱点であるListeningの聞き取りとパート5のスピードアップを克服するために使った教材は以下の3つです。

  • TOEIC L & R TEST 出る単特急 金のフレーズ(朝日新聞出版)
  • 1駅1題! TOEIC L&R TEST 文法特急(朝日新聞出版)
  • 公式TOEIC Listening & Reading 問題集 9(‎国際ビジネスコミュニケーション協会)

金フレは、英単語力のこそがListeningおよびReadingの理解力向上につながると信じ、とにかく英単語に触れる機会を継続的に持つようにしました。

金フレは3周繰り返しました。

ただ、私が狙うスコア650点程度なら、金のフレーズではなく銀のフレーズで十分だと思われます。

文法特急は、パート5のスピードアップを目的に取り組みました。

こちらはその教材のタイトルの通り、基本的には通期電車内で勉強しました。

音声も最大限有効活用しました。

一つの問題当たりの文章が少なめで、音声を聴くのにあまりストレスなく取り組めたのが良かったです。

文法特急は6周取り組みました。全教材で最も時間を割いて勉強しました。

そして公式問題集ですが、こちらはListening強化をメインに活用しました。

私のListeningの勉強法ですが、

  • 英文を読んで日本語訳を理解
  • 音声を聴きながら、話している部分に合わせる形で英文を目で追う
  • 音声だけを聞いて日本語訳を理解
  • 問題に回答

公式問題集のListeningの問題について、これを3周繰り返しました。

ちなみに、問題を解く際は、日本語訳を理解することはせず、回答となるキーワードが出てくるのを捉える、という聴き方をしていました。

つまり、「聴こえる力を多少身につけた」うえで、「キーワードを捉えるテクニックを習得する」という勉強方法です。

前述しましたが、同じ問題を繰り返し解いたら回答を覚えてしまい、意味がないと思われがちですが、決してそんなことはありません。

回答を知りながら音声を聴いたとしても、その音声の中からキーワードを捉える聴き方をするので、確実に回答テクニックは向上します。

2回目のTOEIC受験を1カ月後ろ倒し

2回目のTOEICを、初TOEICの3カ月後である2022年12月に予定していましたが、11月・12月と仕事が多忙となり十分な準備ができず、1カ月後ろ倒しの2023年1月に受けることにしました。

そのおかげで、年末年始の長期連休で公式問題集を何度も解くことができ、Readingの全体的な時間配分が肌感覚で分かるようになりました。

そして2023年1月29日に2回目のTOEICを受験。

何度も時間配分の練習はしたものの、本番は初めて見る問題ということで戸惑いもあり、パート7の最後の15問は塗り絵になってしまいました。

ただ全体としては、Listeningでキーワードを捉えられた確率が上がっており、600点に届いているという手ごたえでした。

2回目TOEICの結果は680点

そして、2回目TOEICの結果は「L:340点、R:340点、計680点」でした。

会社が求める一定のスコアを超えてしまいました。

実質4カ月で110点のスコアアップができたのですが、その要因を簡潔におさらいすると、下記の通りとなります。

  • Listeningはキーワードを捉える聴き方を徹底することで70点アップ
  • Readingはパート5の時短と精度向上で40点アップ

Listeningは、パート2から4まで、ほとんどのケースで回答の選択肢にキーとなる単語があるので、音声でその単語が出てくるのを聞き逃さないようにし、その単語が出てきたら該当選択肢をマークするというテクニックを駆使しました。

ですのでListeningは、何を話しているのか分からなくても点数を獲得できるのです。

Readingは、パート5を12分で仕上げるというつもりで取り組みました。本番では15分ほどかかってしまいましたが、初めてのTOEICからは5分以上時短できたと思います。

パート5を解く能力を身につけると、自然とパート6や7にも順応できるということも分かりました。

650点レベルを目指すのであれば、Readingはひたすらパート5を勉強すれば結果がついてくると思います。

とにかく時間配分を守り淡々と回答する

TOEICの心がけで最も大切なのは、時間配分を守ることです。

一つ一つの問題に時間をかけて悩むことなく、分からなければ適当にマークして次の問題に備えることです。

Listeningで前問の回答で悩んでいる間に次の問題の音声が流れたら元も子もありません。

Readingでもパート5に時間をかけすぎてパート6・7で残り時間が少ないと焦ってしまいます。

各パートに費やす時間を事前に設定し、その時間に合わせる形で機械的に淡々と回答することが、TOEIC点数アップの近道だと思います。

私は22年ぶりに英語を勉強して、9カ月でTOEIC680点を獲得しました。

これは、会社から一定の点数を求められたから、その求めに応じるためであり、英語力を身につけて、英語を読めるようになる、聴けるようになる、話せるようになる、ということを目指しているわけではありません。

会社で生き残るために、私同様、TOEICで苦労している氷河期世代の人は少なくないと思います。

私の体験談がぜひご参考になれば幸いです。

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