対人関係で悩める会社員が「転地効果」でリフレッシュ

仕事のモチベーション

人間は一人では生きていけません。必ず他人との共生が必要です。すると、そこには必然と対人関係の悩みが発生します。私のような卑屈な人間ほど、対人関係の悩みで大きなストレスを抱え込む傾向が強いと思います。
そこで、対人関係のストレスと上手く付き合うために私が実践している方法は、「非日常的空間」へ逃避し、「転地効果」を味わうということです。

転地効果とは、 「日常生活を離れて、いつもと違った環境に身を置くことで、五感が刺激され、自律神経の中枢に作用し、 リラックス効果が得られる」というものです。

人間の悩みは、すべて対人関係の悩みである

「人間の悩みは、すべて対人関係の悩みである」。これはアドラー心理学の考え方であり、名著「嫌われる勇気」でもこの考え方について紹介されています。

企業に勤める会社員は、チームとして成果を求められることが多いため、メンバーと協働する必要があります。すると、自分の思い通りにならなかったり、メンバーの意見に合わせなければならなかったり、メンバーと衝突したりすることがあります。結局、仕事におけるストレスは、一緒に仕事をする人との関係性が原因であり、まさしく、アドラー心理学の「人間の悩みは、すべて対人関係の悩みである」がぴったりと当てはまるのです。

悩みのすべては対人関係に起因する

対人関係の悩みから離れられる環境に身を置く

仕事においてはチームメンバーだけではなく、取引先や顧客との関係性も悩みの種となります。
また、仕事以外にも家族との関係、友人との関係など、程度の差こそあれ、すべての対人関係においてすべからく悩みの種は存在します。
対人関係の悩みは、根深ければ根深いほど逃げたくなります。しかし、仕事や家族といった日常的な対人関係から逃げるのは困難です。

だからこそ、対人関係の悩みから離れられる「非日常的」な環境に身を置く機会を設けたほうが良いと考えます。
つまり、日常生活で大半の時間を費やす「仕事」「家庭」とはかけ離れた環境に逃避し、その時間だけは日ごろのストレスから解放された時間を過ごすということです。

非日常的空間に身を置くことで、決して悩みが完全に解決されたりストレスが完全に解消されたりするわけではありません。しかし、目に見える景色が変わったり、耳に入る鳥の鳴き声や川のせせらぎ、ほのかに感じる空気のにおい、そして食べ物、こうした五感で感じられるものが日常のそれらとは異なるだけで、重くのしかかったストレスが少し緩和されることを私は体験しています。そして、再び日常に戻ったとしても、「もう少し頑張ってみよう」と気持ちが少し前向きになるのです。

適度にストレスを感じてきたら転地効果で和らげる。このサイクルをうまい具合に回すことが、対人関係の悩みに立ち向かう秘訣なんだと思います。

五感で転地効果を味わい気持ちを前向きに

「転地効果」は下戸の人には特におススメ

ストレスから一刻解消される手段として、最も手っ取り早いものに「飲酒」が挙げられます。しかし、日本人の約4割はお酒が弱い体質だと言われています。私も下戸でお酒がほとんど飲めません。
こうした人たちにこそ「転地効果」がおススメです。
私は趣味である温泉巡りを通じて、転地効果の恩恵を何百回と受けてきました。ストレス耐性が大変低い私が20年間も会社員を務められているのは、まさしく転地効果のおかげだと言っても過言ではありません。

転地効果とは、決して遠くに出かけることではありません。近場でも大丈夫です。日ごろ訪ったことのないような所に足を踏み入れることにより、五感で何かを感じ取ることができれば、自然と転地効果を享受し、明日を生きる希望が芽生えると思うのです。

私が会社員を継続できているのは
温泉における転地効果のおかげです

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