44歳会社員が「簿記2級」に挑戦する理由

仕事のモチベーション

私は氷河期世代の44歳会社員ですが、このたび「簿記2級」に挑戦することにしました。まずは、4カ月後の11月21日に実施される試験での合格を目指します。
簿記3級は15年以上前に取得したのですが、元来私は数字が苦手なこともあり、簿記2級からは逃げていたのです。しかし、今の仕事に深みを持たせたり、今後のキャリアを真剣に考えたところ、簿記2級は避けて通れない資格だと思うようになりました。
冒頭でも申し上げましたが、私はすでに44歳です。否、まだ44歳と言えるかもしれません。なぜなら、厚労省の施策により、この先70歳まで働ける可能性があるからです。ですので、44歳となった今でも、新たに「学び」始めることに何のためらいもありません。

厚生労働省高年齢者雇用安定法の改正~70歳までの就業機会確保~:https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/koyou_roudou/koyou/koureisha/topics/tp120903-1_00001.html

ここからは、私が簿記2級に挑戦する3つの主な理由を挙げたいと思います。

簿記2級に挑戦する理由①:財務諸表への理解を深めるため

企業で財務経理部門に所属している方はもちろんですが、それ以外の部署に所属している方でも、総合職相当の会社員なら財務諸表を読む力は身に付けた方が良いと思います。

  1. 財務経理以外の部署も決算に携わる
    決算書などの財務諸表作成のとりまとめは財務経理部門ですが、その他の部署も仕分けや社外への説明などで何かしら決算に携わります。
    私は現在、財務経理部門と異なる部署で働いていますが、自らの職務において、決算数値や財務諸表について社外の人からの問い合わせに対応することがあります。そもそも私自身が知識に乏しいので、回答案を財務経理部門に用意してもらって、それをそのまま先方に伝えるという対応をとっています。先方の質問の意図を十分に理解できないままの対応なので、先方の方が必ずしも納得されているわけではないということが肌感覚で伝わってきます。
    ステークホルダーは決算に敏感です。彼らの満足度や納得度を高めるためにも、決算関連の業務に携わる人は財務諸表を理解する力は高めた方が良さそうです。
  2. 管理職への必須能力
    企業によっては、管理職になるために簿記2級の資格を求められたり、会計・経理能力を試されるテストに合格することが求められたりするところがあります。
    私は管理職とは縁遠いポジションなので偉そうなことを言える立場ではないですが、数字に弱い管理職は総じて心許ないので、管理職にそうした能力を求める方針には賛成です。会計・経理能力を持ち合わせない管理職の部下となった場合は、自分がその能力を保有した方が良いわけなので、どちらにしても企業勤め人にとって簿記2級は必須能力と思えてしまうのです。
企業勤め人なら財務諸表への理解を深めたい

簿記2級に挑戦する理由②:もしもの転職への備え

今のところ予定はないのですが、何かのきっかけで転職するとなった場合、転職先でも今の職種で働きたいと思っています。引き続き、これまでの実績や身に付けてきたスキルを通してお役に立ちたいと考えるからです。
そのうえ、簿記2級の知識があれば、経営視点の思考力が備わり、今の職種における仕事に深みが増すことが期待できます。さらに言えば、自分のキャリアに簿記をミックスすることで、どのような相乗効果が生まれるかを具体的にイメージすることができるのです。
簿記の知識が仕事に深みをもたらす効果は、どの職種でも当てはまると思います。つまり、簿記はすべての会社員の経営視点を養う資格だということです。

もしもの転職の際はこれまでのキャリアと
簿記2級の相乗効果でさらなる活躍を目指したい

簿記2級に挑戦する理由③:シニアになっても活躍するための備え

冒頭でも記載しましたが、私たちの世代は70歳まで働く未来が待っています。その時、シニアに期待されるのは、長年築き上げてきたノウハウや経験値です。それらを次世代や社会に還元することがシニアの責務になるはずです。
現役を引退し自己中心的な老害になるのか、それとも、年老いても社会とつながりを持ち、社会貢献に努めるのか。後者になるためには、何歳になろうと簿記に限らず常に学び続けることが大切です。
私はひとまず簿記2級に注力しますが、働くモチベーションが続く限り学び続けるつもりです。

何歳になっても学び続けたい

簿記2級は自分の強みをさらに輝かせる資格

学生などの若いうちは、就職に有利だからといった理由で簿記2級を取得することがあります。しかし、私のように会社員生活20年にもなると、簿記2級を取得したからといって、それだけではプラスに働くことはあり得ません。
私の場合、まず自分の強みやできることを整理し、そこに簿記2級が備われば自分の強みにさらに磨きがかかり、よりよいパフォーマンスを発揮することができるというイメージが鮮明になったので、簿記2級の資格取得にチャレンジすることにしたのです。
簿記2級は、少しでも経営視点での業務に携わる会社員であるならば、学ぶべき要素がふんだんに盛り込まれた資格だと思っています。簿記2級を受検する皆さん、ぜひ一緒に頑張りましょう!

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