私は40代半ばの役なし会社員です。2021年8月に転職エージェントに登録し、翌9月から転職活動を開始しました。
活動を開始して6カ月。ある企業から内定をいただくことができました。
これまでの戦績は、
・書類応募:7社
・書類通過:3社
・1次面接通過:3社
・最終面接通過:1社
最終面接を通過した企業の内定を受託しましたので、これにて転職活動を終了します。
転職する理由には、「こうした仕事にチャレンジしたい」「こうした会社で働きたい」「収入をアップしたい」などのポジティブなものが挙げられると思います。
一方で、私と同じような氷河期世代にとっては、必ずしもポジティブな理由だけではありません。
今回の記事は、これまでの半年におよぶ転職活動の総括とします。
私同様、出世コースから外れた氷河期世代の方にとって共感いただける・参考にしていただける内容です。
過去7回の記事は、以下のテーマで執筆しています。
・第1回:転職活動に至るきっかけ
・第2回:転職エージェントへの登録
・第3回:職務経歴書の書き方
・第4回:初めてのリモート面接の事前準備
・第5回:初めてのリモート面接(一次面接)
・第6回:初めての最終面接
・第7回:2社目の一次面接と最終面接
8回目の今回は、「内定出たので総括編」です。
転職活動における工程を下記のように8つに分け、各工程での経験談や思いを記します。
そして最後に転職活動を通じての感想を述べたいと思います。
- 転職への動機と理由づけ
- 転職エージェントとの初回面談
- 履歴書作成
- 職務経歴書作成
- 面接
- 内定受託
- 退職交渉
- 転職エージェントとの付き合い方
- 転職活動を通じて最も強く思ったこと
転職への動機と理由づけ

私が転職活動を始めた動機はとてもオーソドックスです。
担当役員(代表取締役)に嫌われ、成果に見合った評価がなされていないと思ったからです。
部の直属の上司からは、ある程度評価され、3年連続で昇格試験に推薦していただいたものの、担当役員に3年連続ではねられました。
その担当役員とは業務においても直接絡むことがあり、そのたびに蔑ろにされたり虐げられたりしているとずっと感じていました。
そんなことだったら外に出て自分の能力を確かめてみよう。そのように決意し転職活動を始めたわけです。
そんな私に、転職活動に踏み切る勇気を与えていただき、背中を押してくれたきっかけの一つに、米国株銘柄分析の第一人者である広瀬隆雄氏のTwitterでの書き込みがありました。
「みんなが会社で苦しむ理由を言ってやろうか?それは突き詰めて言えば「評価」ということだ。自分は評価されていない…という場合、それはあなたの努力が「こいつは気に入らない」とか「こいつは仲間じゃない」というような成果以外の価値基準で退けられているところに問題がある」
「投資でも企業でも就職でも共通して言えることは「まず環境の良いところを探せ」です。でも大半の人は努力で自分を変えようとします。それが間違い。ラッキーになれるところへ移動する。河岸を変える。これは努力ではない。「勇気」だ」
一方で、対外的に「転職理由」を説明する場合は、本音の「動機」とは別のものを用意しておいた方が良いということを学びました。
転職活動を支援してくれる転職エージェントや求人企業に対して、自分勝手な理由だけを述べても共感していただけません。
エージェントや求人企業は、現職に不満があるから転職に踏み切ることくらい百も承知です。
不満要素はさておき、「あなたの転職活動を応援したい」「あなたと一緒に働いてみたい」。このように思ってもらう理由付けを別途用意することが必要となります。
思考を転換して、前向きな発想で検討することが大切です。
転職エージェントとの初回面談

転職活動を始めるにあたり、多くのケースでは、まず最初に転職エージェントに登録します。
すると、エージェントの担当者と面談をすることになるのですが、実はこの初回面談が、転職活動における一つ目の関門だと私は捉えています。
エージェントへの登録後すぐに面談が組まれるため、何も準備せずに初回面談を受けることになりがちです。
エージェントとの初回面談は、求職者の品定めの側面が強いと思います。
エージェントの仕事は、求人企業と求職者をマッチングさせることなので、ヘタな求職者を企業に紹介するわけにはいかないのです。
この初回面談で求職者の品定めを行い、どのレベルの求人を紹介するかのランク付けをしているのではないかと私は想定しています。
ですので、何も用意せずにエージェントとの初回面談に臨めば痛い目に遭う可能性があります。
転職の理由を聞かれ、現職の不満など自分勝手な理由だけを述べれば、その求職者に優良企業を紹介したいとは思わないでしょう。
私も初めてのエージェントとの初回面談では、企業側にとって何の魅力も感じないような自分よがりな話をしてしまいました。
幸運にもエージェントの担当者が親切であったため、私を改心するように叱咤していただき、そこから軌道修正でき内定を獲得することができましたが、エージェントから「ダメ」の烙印を押されたままだと今も転職活動でもがいていた可能性があります。
エージェントとの初回面談に際して、本音かどうかはさておき、「○○ということにチャレンジして社会に貢献したいが、現職ではそれが難しいので転職したい」など、対外的に納得してもらえる転職理由を用意した方が良いと思います。
また、初回面談のやり取りで、応募企業の方向性を定めていくわけですが、私の場合は、「業種にはこだわらず、現職と同じ職種を中心とした求人へアプローチする」ということでエージェントと合意しました。
履歴書作成

履歴書作成は何も難しいことはありません。事実を淡々と書くだけです。
ただ1点だけ絶対に遵守した方が良いことがあります。
それは、虚偽内容を書かないということです。
特に「給与・年収」の項目です。
給与・年収については、賞与額や残業代、各種手当など、面接で事細かに聞かれることがあります。
ですので、履歴書には直近の源泉徴収票の金額をそのまま記載したらよいでしょう。
たとえ虚偽内容を書いたとしても、おそらくばれることはありません。
しかし、もし現職の源泉徴収票の提出を求められたら、そこで終了です。
また、転職先への入社時には、当該年の途中までの源泉徴収票を提出するので、履歴書で申告した年収の月数割とあまりにも乖離が大きければ、怪しまれる可能性があります。
とにかく履歴書には嘘を書くのはタブーです。何も格好をつける必要はありませんし、得することもありません。
実は、私は内定をいただいた後、私の勘違いで履歴書に誤記載があることが判明しました。
特に問題にはなりませんでしたが、履歴書に記載する内容に少しでも不安な点があるならば、事前にエージェントに確認することをおすすめします。
職務経歴書作成

職務経歴書を作成すべき
私が転職活動において最も注力したのが職務経歴書の作成です。
何故ならば、職務経歴書は、応募した企業の面接を受けられるかどうかの最も大きな判断材料になるからです。
転職活動において、面接にたどり着けるかどうかが最も高いハードルだと思います。
求人企業に書類を応募して、面接にたどり着けるのは10人に一人、20人に一人ということはざらにあります。
自分が10人に一人、20人に一人の人間として選ばれるために、私は職務経歴書の作成には身命を賭すくらいの気持ちで取り組みました。
ちなみに私が本気になって取り組んだ職務経歴書作成のステップは下記の通りです。大きく3つのステップに分かれます。
職務経歴書作成ステップ1:業務の洗い出し

まず最初に行ったことは、現職入社以来の業務をすべて洗い出すことでした。
自分の記憶をたどるだけでは情報不足になるので、過去の「人事考課表」と「所属部署の行動報告書」なるものを参考にしました。
人事考課表は、毎年の自分自身が注力してきた業務が書かれています。
所属部署の行動報告書なるものには、人事考課表には書かれていない業務が載っていることがあります。
ちなみに、業務は自分一人だけではなく、複数人のチーム体制で取り組むものも多々あります。
その中での自分の役割が中心的なものではなく、補佐的なものであったとしても、その業務は「私たちチーム全員」で取り組んだものなので、自信をもって自分が取り組んだ業務として捉えることができると思います。
職務経歴書作成ステップ2:【特記事項】の記載

私の職務経歴書は、所属した部署ごとに取り組んだ業務内容を箇条書きにし、その中から特にアピールしたいことを抽出して【特記事項】として記載しました。
具体的には、私は現職で3つの部署を経験したので、3つの部署ごとに業務内容を箇条書きにし、その中から特に伝えたいことを【特記事項】として、各部署一つずつ抽出して文章化しました。
【特記事項】として選んだ業務は、自分にとって達成感を味わえた、もしくは、記憶が鮮明に残っている業務としました。
客観的に見てウケが良い業務を選ぶことはしませんでした。
面接で聞かれたときに、臨場感をもって話すことができる、という観点で選んだからです。
企業側の視点に立った時、手柄の大きさより、どのような考えでどのような行動を取ったかの方が刺さるのではないかと考えたのです。
ですので【特記事項】の立て付けは、
・目の前の課題
・課題解決のために取り組んだこと
・その結果(成功・失敗どちらでもOK)
・そこから学んだこと
としました。
「そこから学んだこと」については、「その次に配属となった部署の業務でこのように生かしている」ということをアピールし、学びをアウトプットにつなげていることを訴求するよう工夫を凝らしました。
また、チームで補佐的な役割だった業務においても、「私たちチーム全員」の取り組みだということを面接で臨場感をもって話すことができるのなら、それも立派な【特記事項】候補に挙げられます。
職務経歴書作成ステップ3:これまでの面接で聞かれた質問を生かす

職務経歴書は一度書いてしまえば終わりというものではありません。必要に応じてより良いものに改善を重ねていく必要があります。
職務経歴書の改善手法として私が手掛けたことの一つに、「過去の面接で質問されたことを生かす」ということがありました。
転職活動の面接を受けるにあたり、私は事前に想定Q&Aを準備していましたが、実際の面接では想定Q&Aで準備していなかった質問を受けることが多々あります。
準備していなかった質問が、まったくもって想定外の質問ならまだしも、ちょっと考えれば想定できただろう質問であることが多く、そうした質問では、たいがい面接時で慌ててしまって満足な回答ができず、後悔先に立たず状態を味わうことになりがちです。
そうした質問は、この先の面接でも聞かれる可能性が高いと思い、想定Q&Aに追記するとともに、場合によっては職務経歴書にも反映させていました。
つまり、想定できたであろう質問に対する模範解答が、実は自分のPRポイントになると直感的に思うことがあったりするのです。
具体的には、過去に受けた面接で、「後輩の指導で1on1はどれくらいのペースで行っているのか?」という質問を受けました。
私はこの時、「1on1」という言葉を知らなかったこともあり、ちんぷんかんぷんな回答をしてしまいました。
私はマネジメント職ではありませんが、40代のベテラン社員ということもあり、マネジメントや指導経験を面接で聞かれるということは十分想定できたのですが、事前準備を怠っていたのです。
この時の面接をきっかけに、自分がこれまで取り組んできた後輩指導や部内マネジメントの実績を職務経歴書に盛り込むことにしたのです。
後輩指導や部内マネジメントについては、工夫して改善を繰り返してきたと自負しているので、逆にPRポイントになると判断したのです。
私の職務経歴書は、転職活動の最初のころから、エージェントの方からは高く評価いただいていました。
特にアドバイスをもらったこともなく、「これで十分だと思います」とのことでした。
職務経歴書作成は自分が最も力を注いできたことであり、自信ある仕上がりになっていたと思います。
職務経歴書は、すべての応募企業に同じ内容のものを提示する方もいらっしゃいます。
しかし、私の場合は、応募企業の求人募集要項を意識し、マッチングしやすいように、少しずつアレンジを加えていました。
ある転職エージェントの方から、「職務経歴書はそこまで企業は見ていないので重要ではない。その分、面接対策に時間を費やすべき」との忠告を受けたことがあります。
そうした側面も一理あるかもしれません。
しかし、私は10倍を超える書類選考を3回くぐり抜けており、その理由はやはり、職務経歴書の出来栄えが関係したのではないかと思っています。
面接に重きを置くのも良いですが、かと言って、職務経歴書の作成をないがしろにするのはタブーです。
私の職務経歴書全体の文字数は約3,000字、【特記事項】部分の文字数は部署ごとに500~1,000字ほどでした。
面接

事前準備で自信を付ける
面接は、事前準備として想定Q&Aを作成し、ひたすら声に出して練習することが大切です。
下記は、私が内定をもらった企業の面接時に用意した想定Q&Aの質問一覧です。
・自己紹介(職務概要含む)
・職務経歴
・成功体験
・失敗体験
・最も苦労したこと
・転職理由
・志望動機
・入社してどのような仕事をしたいか
・将来どのようになりたいか
・自分の強み・弱み
・仕事をするうえで大切にしていること(モットー)
・仕事をするうえでやりがいを感じるとき
・自己研鑽のために取り組んでいること
・マネジメントで注力していること
・座右の銘は
・苦手なタイプは
・最近のニュースで関心のあるものは
・最近読んだ本は?
そこそこたくさんの質問を用意しましたが、実際の面接でのヒット率は3割ほどでした。
転職活動での面接全体を通して、仕事以外の質問は皆無でした。
転職での面接では、特に変化球を身構える必要はなさそうです。
逆質問は常に2つ用意しておきました。案の定、どの面接でも逆質問の場は設けられました。
だからと言って、逆質問にはほとんど重きを置きませんでした。初めて受けた面接で、逆質問はセレモニー的要素が強いと感じ取ったからです。
面接での回答については、模範解答を一言一句覚えて答えるのは私の暗記力では不可能なので、回答の方向性だけは頭に詰め込み、あとは自分の口から出る言葉に任せるようにしました。
だからこそ、声に出しての練習が功を奏したのです。
コロナ時勢ということもあり、面接に進んだ企業のすべてでweb面接を受けました。
対策として、web面接で使用するパソコンで自分の喋りを録画し、表情や話し方、声量、話すスピードを確認しつつ改善を図りました。
web面接はカンニングペーパーを用意できますので、面接時で上手くカンニングしても良いかと思います。
私が内定をもらった時の面接は、必ずしも満足いく出来栄えではありませんでした。
不合格だった別の企業の面接の方が、自己採点ははるかに上回っていました。
自己採点と結果が必ずしも一致するとは限らないことを踏まえると、転職活動というのは、まさに「運と縁とタイミング」なのかなと思わずにいられません。
その中でも、運を引き寄せたとしたらこれが要因だ!と思われる、私が磨き続けてきた秘訣があります。
それは、「自分が担う業務の意義の伝え方」です。
つまり、「自分は何のためにその仕事をしているのか」といった考えをしっかり確立させて、信念をもって伝えることを強化してきたのです。
数多くのQ&Aを準備してきましたが、それらはすべからく、自分の業務の意義に通じる回答にしてきました。
私は口下手なので面接では毎回噛みまくりました。
今思えば、面接なんてきれいに話さなくても大丈夫です。
ダサくても何の問題もありません。
熱意が伝わればなんとかなると思います。
内定受託

決断しましょう
私は内定をもらって4日後に内定を受託し入社を承諾しました。
私の場合は、覚悟を決めて転職活動をしたので、内定を受託するかどうかを悩むということはありませんでした。
内定をもらっても受託するか迷うような企業には初めから応募しませんでした。
しかし、人によってはさまざまな理由で内定を受託すべきか悩むことがあることも理解できます。
周りの人の意見やアドバイスなどで、一層深みにはまることもあるでしょう。
そうした場合は原点に立ち返り、心の奥底にある、転職活動を始めた真の動機を拠り所にするのが良いのではないかと考えます。
私の場合は真の動機と言ってしまったら恐縮なのですが、「現職で虐げられ、成果以外の価値基準で評価を落とされているという思いが強く、それだったら外に出て自分の能力を確かめてみたい」という決意があったので、覚悟を決めて転職活動を進めてきたのです。
だから、これまでの鬱憤みたいものをエネルギーに変えて、本気で転職活動に取り組むことができました。
もし、内定受託を悩まれている方がいるのならば、自分の心の本音を再度確かめて、それから内定を受託するかを決めても良いかと思います。
退職交渉

理解してもらう
退職交渉は、転職先の入社を承諾し、現職を辞めることを決意した段階で行うことが絶対条件です。
一番やってはいけないことは、残留を匂わすような発言をすることです。
現職に未練があるのならば、転職先の内定を受託する前に現職に相談を持ち掛けるべきです。
そして退職交渉では、現職では叶えることができない理由を抽象的に話せば面倒くさいことにはなりにくいです。
私の場合は、「この会社では実現できない新しいことにチャレンジしたいから退職する」と伝えました。
具体的に聞かれた場合は、「エージェントとの約束で言えない」と言って逃げ切るつもりでした。
とにかく、会社側に残留をあきらめさせ、きれいさっぱり円満退職することが目的だということをしっかりと腹落ちしたうえで、退職交渉に臨むことが大切です。
転職エージェントとの付き合い方

認識を持つ
転職エージェントは、求職者に求人企業を紹介し、内定・入社を取り付けたうえで企業からフィーを獲得するというビジネスモデルです。
そうすると、求職者は転職エージェントの「商材」と言えます。
質の良い商材であればあるほど、優良企業の求人紹介など、さまざまな部分で優遇されるのは当然のことです。
求職者は転職エージェントに対して必要以上にかしこまらず、対等な関係で接すればよいのですが、あくまでも自分はエージェントにとって「商材」であるということをしっかりと認識したうえで、お付き合いするべきだと思います。
ですので、エージェントとの面談や履歴書、職務経歴書の出来栄えなど、自分の「商材」としての質を常に向上させる努力を怠らないようにしていきたいところです。
私は40代半ばと年齢的なハンディキャップがあると自覚していますが、幸いなことに、メインで利用させていただいたエージェント(JACリクルートメント、リクルートエージェント)からの企業紹介に全く不満はありませんでした。
一方、エージェント担当者の質はピンきりです。親身になって相談に乗ってくれる人もいれば、本当に適当なことを言ってくる人もいます。
私の場合は、転職エージェントの役割はあくまでも「求人企業の紹介」だと割り切って考えてました。
ただ、もう一つ、最後に転職エージェントの存在のありがたみを大きく感じた時がありました。
内定後の企業へのフォローです。
エージェントが紹介した企業に求職者が入社すれば、エージェントにはフィーが発生するわけですから、内定者には手厚いフォローがなされます。
内定者にとっても、内定通知から入社までの間に手続き等で不備があってはならないので、その辺をフォローしてくれる転職エージェントの存在が大変ありがたく感じるのです。
転職活動を通じて最も強く思ったこと

転職活動は、短ければ3カ月、長ければ1年、2年、それ以上継続する人もいると聞きます。
エージェントとの相性や評価次第で、企業紹介を優遇されたり冷遇されたりすることもあります。
長い転職活動の間には、気分やモチベーションの浮き沈みが何度も到来します。
モチベーション次第で、面接でのパフォーマンスも変わってきます。
面接官との相性次第で、評価も変わってきます。
これらを考慮すると、前述しましたが、転職活動はまさしく「運と縁とタイミング」。この一言に尽きると思います。
転職活動は真剣に取り組まなければなりませんが、それだけで結果が出るものではありません。
やはり「運と縁とタイミング」の要素が多分に絡んできます。
ですので、一つ一つの結果に対して、極端に一喜一憂せず、「ツイてた」「ツイてなかった」くらいの気構えで、たとえ転職活動が長期に渡ったとしても、くじけないくらいの気楽さで臨むべきかと思います。
私は転職エージェントからのメールで内定通知をもらったのですが、何となくあっけなさを感じました。
人生における重大ごとの通知がメール1通です。
世の中の価値基準が様変わりしてきていることを実感しました。
ところで、私の大学時代の同級生で、私と同じく転職を希望している友人がいます。
私が内定をもらったことを報告した時、友人はある資格の勉強中で、資格取得後に転職活動を開始するとのことでした。
資格保有が入社条件というケースもありますが、そうした場合でないのであれば、資格勉強しながらでも転職活動した方が良いかもしれません。
業種や職種にもよりますが、資格があるからと言って転職活動が有利に働くとは限りません。
たとえ資格を取得したとしても、それを仕事に生かしていないのであれば宝の持ち腐れであり、転職活動が有利に働くとは言い難いです。
時間は待ってくれません。特に氷河期世代など私と同世代にとって、時間は本当に貴重です。
転職活動を行うにあたり、優先順位を誤ると、取り返しがつかなくなり後悔する可能性があります。
本気で転職を希望するのであれば、1日でも早く行動に移すべきです。
私はまだ転職先で働いているわけではないので、今回の転職が成功なのかどうかは分かりかねます。
ただ、ここまでの転職活動では、自分でも相当力を注いできたと自認しており、費やしてきた労力と時間を決して無駄にしたくないという思いが強くあります。
自分と家族の幸せのために、転職先でより良いパフォーマンスを発揮し、自分の居場所として自他共に認めていただけるよう尽力していきたいと思います。
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