出世を逃した氷河期世代の振る舞い方

転職

全国で氷河期世代は1,700万人います。そのうち、正社員として働いている方は910万人。一方、非正規は370万人で無職は210万人。実に、氷河期世代の34%は非正規もしくは無職という状況なのです。

就職氷河期世代支援の推進に向けた全国プラットフォーム 出典:内閣官房就職氷河期世代支援推進室
https://www.cas.go.jp/jp/seisaku/shushoku_hyogaki_shien/suishin_platform/dai1/siryou3.pdf

この惨状を放置するわけにはいかないとばかりに、厚生労働省自らが氷河期世代の就業支援を行っています。

就職氷河期世代の方々への支援:厚生労働省
https://www.mhlw.go.jp/shushoku_hyogaki_shien/

終身雇用が崩壊した現在、正社員だからといって安泰というわけではなくなってきました。特に氷河期世代は危機感が大きく募ります。財界人が発言した「45歳定年制」は、氷河期世代を標的にしている、氷河期世代を目の敵にしていると感じざるを得ないのです。

正社員として働く氷河期世代910万人のうち、おそらく半数以上は出世コースを外れていると思います。つまり、460万人以上の氷河期世代が、リストラの対象となる可能性があるということです。
もちろん肩たたきにあうのを指をくわえて待っているわけにはいきません。リストラの可能性がある460万人以上の氷河期世代がこの先どのように振る舞っていけば良いのかを考察したいと思います。

出世を逃したおかげで自由に羽ばたく権利を得た

出世を逃したらリストラの不安が襲ってくるのは前述のとおりです。しかし思考を変換すると、要職(管理職)につかないので、責任を感じることなく退職(転職)することができるということです。

同じ鳥かごの中で最後まで拘束される会社員人生と、いつでもどこにでも自由に羽ばたける会社員人生。後から振り返ってみたら後者の方が楽しかったと思えるのではないかと私は最近考えるようになりました。つまり、「出世を逃したおかげで、その会社にとどまる必要はなく、自由に羽ばたく権利を得ることができた」と考えられるようになったのです。

氷河期世代が該当する40代の転職回数は3回の人の割合が多いとのことです。一方、特に大企業に勤める氷河期世代は、入社した会社で終身働くことが是だという固定観念がまだまだ残っています。そろそろ現実や世間の風潮を知り、頑なな考えを見つめなおす時が来ているように思います。

鳥かごの中にとどまるか、自由に羽ばたくか、
出世を逃した氷河期世代は選択を迫られている

転職回数、何回までOK?年代別平均やイメージ 出典:ボクシルマガジン
https://boxil.jp/mag/a6452/#6452-4

退職勧奨を受けても辞めるか辞めないかは自由意志

私は最近、上司との面談で、このようなことを言われました。
会社からあなたの席は用意されていないと言われても困らないように、他の会社でも通用するスキルを身に付けておくこと
これって、近いうちの退職勧奨を暗示しているのではと勘ぐってしまいます。まあ、いずれにしても、この時の上司の発言はとても誠意あるアドバイスだと私は受け止めています。

退職勧奨を受けたからといって必ず会社を辞めなければならないわけではありません。辞めるか辞めないかは本人の意思なので、「会社にしがみつく」という選択肢もあるわけです。しかし、過去を振り返ってみると、会社にしがみついた人の処遇は悲惨です。

それでも会社にしがみつくのは、他社で通用するスキルを持っていないため、転職することができないか、もしくは、転職先では今よりもはるかに収入が減ってしまうかというケースです。
ただし、鋼のように強靭なメンタルの持ち主でない限り、会社にしがみついた際の悲惨な処遇に耐え兼ね、「精神崩壊で退職」といった、よりひどい惨状に陥ってしまう恐れがあります。

すなわち、普通のメンタルの持ち主であるならば、退職勧奨を受けたら素直に応じた方が精神衛生上、健全なのだと思います。

鋼のメンタルでないと会社にしがみつくのは難しい

リストラしたい会社と、しがみつきたい社員 双方を苦しめる「成功体験」の正体 出典:#SHIFT
https://www.itmedia.co.jp/business/articles/2105/27/news021.html

自分の社会人としての価値を見定める

出世コースを外れ、自由に羽ばたく権利を得た氷河期世代が最も苦悩することは、自分の能力を言語化できないということです。長年会社勤めをする中で、どのようにして社会人としての価値を高めてきたかを説明できないのです。
だからといって、誰しもが社会人としての価値をまったく高めてこなかったわけではありません。多かれ少なかれ、自分はどのような仕事をしてきたか、その中でどんな成果を上げてきたか、どのような失敗をしたのか、その中から何を学んだのかということを経験してきているはずです。

私は前述した上司面談で 「会社からあなたの席は用意されていないと言われても困らないように、他の会社でも通用するスキルを身に付けておくこと」 とアドバイスを受けてから、拙いながらも自分の社会人としての価値がどれほどのものか測ってみることにしました。
ステップは下記のとおりです。

  • 業績評価表や人事考課表を見返し、これまでの仕事を洗い出す
  • 仕事での「工夫」や「学び」を意識した職務経歴書を書いてみる
  • 転職エージェントと面談して評価を聞き、ブラッシュアップする

業績評価表や人事考課表を見返し、これまでの仕事を洗い出す

会社員であれば、目標設定やそれに対する行動実績を記載した業績評価表や人事考課表を定期的に作成してきたと思います。まず私は、過去の評価表を見返し、自分が取り組んできた仕事とその成果を一覧にしてみました。
業績評価表は記載する項目数が定められているため、取り組んだすべての業務が反映されていないことがあります。そうした場合は、所属部署全体の行動実績をまとめた資料があれば、その中から自分が携わった業務を拾い上げ一覧表に書き足すことができると思います。

仕事での「工夫」や「学び」を意識した職務経歴書を書いてみる

職務経歴書は、第三者に自分の社会人としての価値を客観的に評価してもらうためのベースとなる資料です。ですので、どのような仕事ができる人間なのかを具体的にイメージできるように作成する必要があります。

私は職務経歴書の記載内容を、「これまでの職務と実績」「その仕事での苦労・工夫」「その仕事での学びや培ってきたスキル・ノウハウ」という項目に分けて作成しています。

  1. 「これまでの職務と実績」については、前述した「過去の評価表を見返し作成した、自分が取り組んできた仕事とその成果の一覧表」から転用します。
  2. 「その仕事での苦労・工夫」 は、読み手が最も注目する箇所だと思います。ですので、仕事への考え方や向き合い方をアピールするように記載します。魂を込めて書く必要があると思います。
  3. 「その仕事での学びや培ってきたスキル・ノウハウ」 については、「調整力」「周りを巻き込む力」などの企業側が欲する一般的な能力を並べるのも良いかもしれませんが、何か一つだけでもオリジナル色あるものを交えても面白いような気がします。「毎日定時に退社する習慣」なんか企業ウケもいいのではないでしょうか。私が書いたら嘘になってしまいますが。

ちなみに職務経歴書は、転職サイトにひな形が添付されていますので、それを活用することが可能です。

転職するかどうかはさておき、
職務経歴書の作成は自分のキャリアを見つめなおすのに最適です

転職エージェントと面談して評価を聞き、ブラッシュアップする

転職エージェントに登録すれば、まずはそこのスタッフの方と面談することから始まります。転職希望度合や転職理由、希望職種、希望業種、そして現職のことなどを聞かれます。その時に職務経歴書への評価を伺うこともできます。転職エージェントは人にもよりますが、基本的には親身になって話を聞いてくれます。そして核心を突いたアドバイスを頂けます。ですので、「出世を逃したから転職を検討したい」と伝えても問題ないですし、その先の具体的な将来像をどのように描くかを一緒になって考えてくださる存在だと思っています。
そうした転職エージェントとのやり取りの中で、職務経歴書も本音をふんだんに散りばめた訴求力の高いものに磨き上げることが期待できます。

下記は転職エージェント有名どころのサイトです。

転職エージェントに今の自分を客観的に
評価してもらうことをおすすめします

自分が出世コースに乗っているのか外れているのか分からない場合は

ところで、自分が出世コースに乗っているのか外れているのか分からない場合は、外れていると思う方が賢明です。もし乗っているのであれば、会社や上司からその旨をささやかれ続けます。「管理職に上がることを期待しているよ」と。
最初は出世コースに乗っていても、ある日突然ささやきが止まり、出世コースから外れるというケースもあります。私がそれに該当します。
それでも真実を知りたいのであれば、直接会社に確認するのがいいと思います。

会社や上司からのささやきがない限り、
出世コースには乗っていない

出世を逃した氷河期世代は自分の価値を見つめなおすことから逃げてはならない

職務経歴書を作成して、社会人としての自分の価値を見つめなおすことって、時間も気力も体力も消耗して本当に疲れ果てます。さらに言えば、現実を突きつけられて絶望感に苛まれることもあるでしょう。だからと言って、出世をコースを外れた氷河期世代は、このことから逃げてはならないと思います。

出世を逃した氷河期世代は、「リストラ」の4文字が常に頭をよぎります。この先、リストラにおびえながら毎日を過ごすのか、はたまた、自由に羽ばたく力を身につけるのか。選択するまでに残された時間はありません。

本ブログのサブタイトルにある「今と将来の心豊かな人生」を送るためにどう行動するか。これが選択の判断基準だと私は思っています。

「転職の思考法(著者:北野唯我氏)」でこのようなことが書かれているので紹介します。
意味のある意思決定というのは必ず、何かを捨てることを伴う

最後に、SNS上で見かけ、私の行動の拠り所としているつぶやきを紹介したいと思います。
命にかかわらない選択なら深刻にならなくてもいい

ありがとうございました。

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