氷河期世代の転職活動記③ ~職務経歴書の書き方~

転職

私は40代半ばの役なし会社員です。2021年8月に転職エージェントに登録し、翌9月から転職活動を開始しました。
活動を開始して3カ月が経過しましたが、まだ内定は出ていません。

2021年11月末時点の戦績は、
・書類応募:5社
・書類通過:2社
・1次面接通過:2社
・最終面接通過:ゼロ  となっています。

これからも転職活動を継続していきますが、ひとまずは転職活動に至る背景やこれまでの活動経緯の振り返りを何回かに分けて記したいと思います。

転職する理由には、「こうした仕事にチャレンジしたい」「こうした会社で働きたい」「収入をアップしたい」などのポジティブなものが挙げられると思います。一方で、私と同じような氷河期世代にとっては、必ずしもポジティブな理由だけではありません。

このブログでは、私の転職活動を赤裸々に記していきます。ですので、特に出世コースから外れた氷河期世代の方にとって共感いただける内容になるかと思います。

過去2回の記事は、以下のテーマで執筆しています。
・第1回:転職活動に至るきっかけ
・第2回:転職エージェントへの登録
本記事の最後に貼付しておきます。

3回目の今回は、「職務経歴書の書き方」についてです。これについては、転職活動が続く限り、悩み続け、常にメンテナンスを行うことになるかと思います。実際私も、日々、自分自身の職務経歴書のあり方を模索しているところです。

職務経歴書とは

職務経歴書とは、その名の通り、これまでの自分の職務経歴を記すための書類です。自分はどんな会社のどんな部署で、どんな仕事をやってきたのかを読み手に理解してもらうための書類ということです。

転職エージェント登録時に、履歴書と共に提出を求められます。転職エージェントを通じた企業求人への応募は、転職エージェントに提出した書類がその企業に渡ります。

企業はその職務経歴書や履歴書を見て、面接などの次のステップに進んでもらうかどうかを判断します。面接では、職務経歴書の内容を質問されることが多々あります。
それほど職務経歴書は、転職活動において重要な書類だということです。

職務経歴書の作成工程

転職活動を始めた人にとって、最初の難関は、この職務経歴書の作成だと思います。
「自分がこれまでやってきた仕事をほとんど覚えていない」「自分がやってきた仕事にアピールポイントがない」「そもそも自分がやってきた仕事を言語化できない」。多くの人はこういった悩みを抱えていると思います。私もこうした状態からのスタートでした。

過去の人事考課表を掘り起こして業務を洗い出す

そうした中、まず初めに私がやったことは、過去の人事考課表の掘り起こしです。人事考課表にはその時々の仕事内容が詳しく書かれているはずなので、職務経歴書の作成に反映させることができます。

あいにく私は過去3年間の考課表しか掘り起こせず、それ以前のことは記憶の限りを記載することにしました。

この段階では体裁を気にせず、とにかくやってきた業務を洗い出すことにしました。

とにかく過去の業務を洗い出す

洗い出した業務を取捨選択する

次に行ったのは、洗い出した業務の取捨選択です。バイトがするような作業や、どうあがいても他人に説明がつかないような、その企業ならではの業務などを消していきました。
私は社会人歴20年ということもあり、取捨選択した結果、多すぎず少なすぎずの業務量が残りました。

私は取捨選択の結果として、職務経歴書に書く業務量がほどほどの量になったわけですが、それが多かろうが少なかろうが何ら問題ないと思っています。量よりも記載内容が企業とマッチするかどうかが肝心だからです。

たくさん書かれていても企業が求めているものがなければアウトですし、たくさん書かれているがために企業が求めている内容が埋もれてしまう恐れもあります。
一方で、ほとんど業務量が書かれていなくても、企業がその業務をしてくれる人材を探していた!ということであればOKなわけです。

時系列で業務を整理する

ここから実際に職務経歴書の作成に入ります。職務経歴書は、決まった形式はありません。自分の好きなように作成することができます。

転職エージェントなどの転職関連ウエブサイトには、職務経歴書や履歴書のひな形が貼りついていますので、それを活用したら効率的かと思います。私もそのようにしています。

私の場合は、直近のキャリアから順に時系列で、所属部署ごとに肩書と業務内容を箇条書きで記載していきました。
(例)
○○部 係長 20○○年4月~現在に至る
【業務内容】
・○○
・△△
・◇◇

××部 主任 20××年1月~20○○年3月
【業務内容】
・○○
・△△
・◇◇

といった感じです。

特記事項は「苦労話」が最適解か!?

そのうえで、上記のように箇条書きした業務内容の中から一つ二つ抜き出して、アピールすべきことを特記します。

その特記内容はどういったことを書けばいいのかということですが、これについては、様々な転職マニュアルが謳っているように、「苦労をどのように乗り越え、そこから何を得たか」を書くことが最適解なのではないかと考えます。

社会人人生を振り返ってみると、事の大小はあれ、「大変な苦労を何とか乗り切った」という経験が誰にでもあるはずです。しかし、そのことを職務経歴書にそのまま書くのはどうかと思います。

求人側は、求職者の苦労話を知りたいのではなく、求人側が苦労していることを解決してくれる経験を、その求職者がしてきたかどうかを知りたいのです。

ですので、職務経歴書の特記事項として書く「苦労話」は、毎回同じ内容にするのではなく、応募する企業の求人内容を鑑みて、その都度アレンジするのが良いのではないかと思います。私も書類応募3社目からアレンジするようにし、その時に初めて書類通過しました。

自分にとって大きな苦労ではなくても、そこに何らかの問題があって、それを解決した経験があれば、その情報も十分「苦労話」の特記事項として成り立つと思うのです。
自分がどうしても伝えたいという価値観と、企業の知りたいという価値観は全く異なります。

苦労話は応募企業の求人内容に合わせてアレンジ

肝心なのは、自分が仕事をしているシーンを企業がイメージできるか

冒頭にも書きましたが、職務経歴書は面接にこぎつけるための重要な書類なので、自分のことを十分にアピールするように作成する必要があります。しかし、あまり思いが熱すぎるのは逆効果なような気がしています。あくまでも「事実」を伝え、自分が仕事をしているシーンを求人側の企業に具体的にイメージしてもらうことが大切なんだと思います。

強くアピールしようとすると、「思い」の部分が突出してしまうので、ここはいったん冷静になって、「自分はこういう仕事をしてきた。その中でこうした課題があって、このように工夫して解決してきた」と事実ベースで淡々と書いた方が、結果的に企業側にも刺さるはずです。

履歴書の記載内容を質問されても困らないようにしておく

採用面接では職務経歴書の内容を深掘りされることは多々ありますが、履歴書の記載内容を質問されることもあります。

もし履歴書に「収入欄」があり記載しているならば、「年収」「月収」「ボーナス」はもちろんのこと、「各種手当」の内訳も暗記しておいた方がいいと思います。特に、手当については詳細を聞かれることがあるので、何の手当かを事前に理解しておいた方がよいでしょう。「分かりません」では、「では何故記載しているのか?」ということになりかねません。選考に大きく影響する可能性があります。気を付けましょう。

履歴書の内容もないがしろにしない
ポイントは抑える

職務経歴書の作成は、転職活動が続く限り終わりがありません。
ポイントは、企業が「この人の話を聞いてみたい」と思ってもらえるような「苦労話」を書けるかどうかだと思います。

今時点で私は応募企業がなく小康状態なのですが、この記事を執筆したことを機に、自身の職務経歴書を見直してみようと思います。

以下にこれまでの転職活動記を添付します。

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