私は新卒で入社した会社を21年勤めた後、初の転職をしました。
すでに年齢も40を過ぎ、非管理職という不利な状況での転職でした。
そうした中でも過酷な転職活動を何とか乗り切り、今は転職先で2年目のシーズンに入っています。
私の転職は、結果的に成功したと思っています。
40代の非管理職の氷河期世代にも関わらず、満足いく転職活動を進めてこれたのは、まさしく「決心」が決め手になりました。
転職活動を始めたきっかけ
私は2021年8月から転職活動を始め、2022年1月に現職から内定をいただきました。
転職活動を始めた2年ほど前の2019年頃から、前職の同期や後輩、取引先の同年代の人が立て続けに転職し、私自身も何となく転職を視野に考え始めていました。
私は前職では本社勤務で、代表取締役に近い部署で働いていました。
時を経るにつれて、徐々に代表取締役から嫌われていくのが分かりました。
廊下ですれ違う際に挨拶しても無視されたり、同部署の私以外のメンバー全員が代表取締役の部屋に呼ばれたりと、やり口も露骨で、他の人から見ても私が嫌われているのがあからさまな状態でした。
極めつけは2021年7月の昇格内示の時です。
私はこれまで、直属の上司から4年連続で昇格の推薦を出してもらっていたのですが、すべて代表取締役に否決され続けました。
人事評価が私よりも低い同期や後輩が続々と昇格しているにもかかわらずです。
前職は定期的にリストラをする会社ということもあり、このまま昇格せずに前職に留まっても近いうちにリストラの憂き目にあうと思い、2021年7月に昇格の内示がなければ転職活動を始めようと心に決めました。
そして迎えた2021年7月。
案の定、私の昇格推薦は否決されました。
そして、私の向かいに座る社歴7年後輩の人間に昇格内示が出ました。
その人は私から見ても優秀な人なので、昇格しても何ら不思議ではありません。
しかし、私には当てつけに思えましたし、それを知った瞬間、この上なくはらわたが煮えくり返ったことを記憶しています。
その憎悪の念こそが、私の転職活動に弾みを付けました。

「決心」で転職へのブレない心を構築する
2021年8月、「私は必ず転職活動を成功させる」と決意を固くしました。
ただ私は40代中盤の非管理職。
なので管理職採用やポテンシャル採用は見込めず、しかも自分の職種がマイナーで求人が少ないことも理解しましたので、焦らず、ただし狙った獲物は逃さないという対策を施しました。
年齢やポジションの不利な立ち位置はしっかりと認識しつつ、どのレベルの企業や給与水準なら受託するかも冷静になって線引きしました。
時間が許す限り、職務経歴書の更新や面接対策を実践しました。
自分にマッチする求人があれば、必ず内定を取るという気持ちで徹底的に準備をしました。
「もし良い条件の求人があって、偶然内定もらったら転職しよう」みたいな両睨みの転職活動では決してありませんでした。
必ず転職するという「決心」した転職活動でした。
前職に何の未練も無くして決行した転職活動でした。
だからこそ、信念をもって職務経歴書が書けたし面接対策の準備もできたのだと思います。
つまり、一心不乱になって転職活動をしたわけです。
これまでの40年以上の人生で、この時の「必ず転職活動を成功させる」という決意以上の覚悟はありません。
私にとって人生最大の「決心」でした。
自分で決心した分だけ幸せになれる
「自分で決心した分だけ幸せになれる」。
これは、アメリカ合衆国第16代大統領のエイブラハム・リンカーン氏の言葉です。

私は「必ず転職活動を成功させる」と心に決めて転職活動を行ったので、幸せな結果に結びついたのだと思っています。
何かを選択するとき、リスクヘッジのため代替案を用意することは大切です。
しかし、物事によっては必ずどちらかを選ばなければならないトレードオフのこともあります。
片方の選択肢を捨て、もう片方に突き進むことを決心することで、幸せを手に入れることができることもあります。
まさしく私の転職への決心がそれです。
40代、非管理職という不利な状況でも、決心することで道は開けたのです。

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