40代会社員にリフレッシュ効果絶大!「一人旅」のすゝめ

温泉巡り

最近は、ヒロシさんの「ぼっちキャンプ」ブームの影響もあり、「一人旅」に憧れを抱く方が増えています。特に40代会社員などの家庭持ちの場合はプライベートの制約もあるので、なおさら憧れの度合いが強くなると思います。

一人旅は自由気ままな旅なので贅沢な時間を過ごすという一面がありますが、「転地効果」で精神面を安定させる側面もあります。ですので、仕事で息苦しさを感じた時など、必要に応じて一人旅に出かけても良いかもしれません。

私自身、家庭持ちの40代会社員ですが、なんとか自分の時間を作り、温泉巡りの一人旅に出かけ、精神面のリフレッシュを図っています。
今回の記事は、直近に出かけた私の一人旅で撮影した画像を用いて、一人旅のおすすめポイントを紹介します。

ちなみに今回の一人旅は、2021年8月26~28日の2泊3日で、「北温泉」という温泉宿に宿泊しました。北温泉は栃木県奥那須にある温泉旅館です。

北温泉ホームページ
http://www.kitaonsen.com/mokuj.htm

一人旅のおすすめキーワードは「自然」「宿」「温泉」「動物」「一期一会」

私の一人旅おすすめキーワードは、「自然」「宿」「温泉」「動物」「一期一会」の5つです。特段珍しい要素ではありませんし一人旅特有の要素でもありません。しかし、非日常的空間で一人旅だからこそ、各要素が本来の威力を発揮し、リフレッシュ効果や転地効果を高め、さらには、忘れがたい思い出として定着するものだと思っています。

一人旅おすすめキーワード①「自然」

自然に接する精神安定効果は言わずもがなです。ここでは、「滝」と「苔」を取り上げます。

豪快な滝の音で心を安定

駒止の滝

北温泉の駐車場からは、「駒止の滝」という山林の中にポツンとある滝を見ることができます。珍しくも見下ろす形で眺めることができる滝なのです。画像ではわかりにくいですが、落差が20m以上ある大変壮大な滝です。

滝には、私たちの心を浄化する効果があるそうです。滝の音や波動は心を安定させる効果が期待できます。そして、水しぶきから発生するマイナスイオンには自律神経を整えると言われています。
画像の滝のように、緑豊かで景色が綺麗なだけでも、心を浄化してくれます。

苔による癒し効果も見逃せない

北温泉は駐車場から宿まで400mほど山道を歩きます。その道中は、至る所に苔が生えています。

道中の塀はびっしりと苔が生えている
山道の柵も苔むしている

苔による癒し効果もよく注目されていますが、癒されるだけではなく、不思議とテンションが上がってしまうのも苔の魅力です。

夜は満天の星空で一日を閉める

画像はないのですが、夜、晴れていれば、宿の外から空を見上げると、満天の星空を眺めることができます。山の中で周りに明かりがないため、本当に星が近くに見えるのです。運が良ければ人工衛星がゆっくり動いているのも確認できます。1日を閉めるのに持って来いのシチュエーションです。

一人旅おすすめキーワード②「宿」

一人旅の大半の時間は宿で過ごします。ですので、宿の良し悪しが一人旅のクオリティを左右すると言っても過言ではありません。クオリティと言っても、高価か低価かということでは決してありません。自分自身の心に響き、思い出に残る宿であるかどうかが大切だということです。

外観や門構えなどのファーストインプレッションも決め手となる

自分が至福の時間を過ごすことになる宿には、外観の好き嫌いも大きく影響します。これは、車と同じ原理です。車を運転しているときは外観が見えないにもかかわらず、ほとんどの方はマイカーの外観を気にします。

北温泉の表玄関

こちらが北温泉の門構えです。奥の階段を上がったところが玄関です。このように、建物の外観に歴史の片鱗が見えたらワクワクします。

玄関開けたら江戸時代にタイムスリップ

入口の間です。つまりロビーですね

玄関を開けたらこのような入口の間が目の前に広がります。囲炉裏が何とも温かい雰囲気を醸し出しています。あたかも江戸時代の商家みたいな内装です。

「テルマエロマエ」写真展のパネルが掲示されています

上方に見える写真パネルに、映画「テルマエロマエ」の文字が見えます。そうです。この温泉旅館はテルマエロマエのロケ地なのです。上戸彩さんの実家の温泉宿という設定だった所なのです。
映画などのロケ地を巡る「聖地巡礼」が流行っていますが、この宿もそれに該当するということです。

帳場。夜なので閉めてますが、何となく歴史を感じます

ここは帳場。つまりフロントです。こんなにも歴史を感じる帳場はなかなかお目にかかれません。完全に江戸自体にタイムスリップしたかのようです。

入口の間と帳場の全体風景。よさげな雰囲気です

江戸時代に作られた年季の入った部屋で宿泊

江戸時代に建てられた建物の宿泊部屋

宿泊部屋は、江戸後期、元禄時代に建てられた建物の部屋です。一応冷蔵庫とテレビはありますが、テレビは有料です。すきま風がピューピュー入ってくるというオプション付きで、築200年を感じさせてくれます。

一人旅おすすめキーワード③「温泉」

「温泉好き」と称する方のほとんどは、大型ホテルで大浴場に浸かり、豪華なバイキングを食べ、その間にスタッフに客室の布団を引いてもらい、疲れたら寝て、起きたら朝風呂に入り、朝食のバイキングを食べ、売店で土産を買ってチェックアウト。といったイメージを持っていると思います。一人旅ではそのようなイメージは求めません。
温泉に至っては、「年季」「荘厳」「源泉かけ流し」「生命力」。このあたりが一人旅で求める条件と言えます。つまり、浸かることで、視覚・聴覚・臭覚・肌感覚を通して、体の芯から毒素が抜けていくような温泉です。

荘厳さ満点「天狗の湯」

北温泉には5つの温泉(浴場)があります。その中でも最も人気のある温泉は、「天狗の湯」です。

天狗の湯。左に見える湯口は、山肌を伝って流れ落ちてきた温泉を投入している

見るからに厳かさが漂います。映画「テルマエロマエ」でも何度となく出てきます。
温泉とは従来、地下から湧き出るものですが、天狗の湯の源泉は、山の中腹から湧き出ており、山肌を伝って浴槽に流れ込む稀有な温泉です。

夜の天狗の湯は、一層幻想的な世界に様変わりします

目の前には大きな天狗、ザコザコかけ流される源泉、ほのかに漂う温泉成分の鉄の香り、新鮮さが伝わる生命力あふれる温泉の浴感。夜通し天狗の湯に浸かり、頭の中を空っぽにして至福の時間を過ごすことができます。

露天風呂は広大なプール仕様

露天風呂はプールのつくりだが、しっかりと温泉が張られている

このように露天風呂はプール仕様となっています。これだけ広い浴槽にもなみなみと温泉が投入されており、源泉量の多さが際立ちます。

露天風呂も人目がつきにくい夜がおすすめ

露天風呂も夜の方が幻想的な空間となります。前述しましたが、晴れていると満天の星空を見上げながら湯浴みができ、時折、人工衛星を眺めることも可能です。本当に心地よい貴重な時間を過ごすことができます。

一人旅おすすめキーワード④「動物」

日常生活において、ペットなどの動物との触れ合いでストレス解消をしている方がいると思います。動物との触れ合いは、幸せホルモンである「オキシトシン」という脳内ホルモンの分泌を活性化させることを科学的に証明されています。一人旅の旅先で動物との触れ合いがあれば、癒し効果が倍増されると思います。

二匹の看板猫で癒される

北温泉には二匹の看板猫がいます。人懐っこく、抜群の癒し効果をもたらすのです。

モモちゃん14歳は女の子で少し気分屋さん

メスの三毛猫「モモちゃん」はひざの上に乗ってきて、ほっこりさせてくれます

メスの三毛猫「モモちゃん」です。女の子らしい可愛い顔立ちです。

油断したモモちゃんをパシャリ

マルちゃん2歳はハンサムボーイ。好きな食べ物は山ネズミ

アメリカンショートヘアの血が入ったオスの「マルちゃん」

オスの「マルちゃん」です。端正な顔立ちです。毎日のように山ネズミをとらえてはご馳走にしています。

マルちゃんに私の部屋の布団を乗っ取られました
仕方がないので、この日は一緒に寝ることにしました

一人旅おすすめキーワード⑤「一期一会」

私の中で、一人旅の最大の魅力は、一期一会、すなわち他のお客さんとのコミュニケーションです。旅先ではたいてい、老若男女、身分や立場関係なく、誰とでも同じ目線で話をすることができます。旅先での出会いは価値観が近しい人が多く、初対面にもかかわらず心を開いて会話することができてしまうのです。

職場で開けない心の中を旅先で全開に開くことができる

普段、職場で心を開いて話をしていますか?私は職場では心を開いて話ができません。一方、旅先での出会いはその後も継続して連絡を取り合ったり旅先で再会することもあり、そうした趣味や価値観を共有できる仲間だからこそ心の底から打ち明けられることがあると思います。
今のご時世、仕事以外の価値観の合う仲間を持つことは欠かせないのではと考えます。そして、そうした仲間づくりに年齢は関係ありません。何歳になっても可能です。私は現在44歳ですが、温泉仲間には20代の方もいれば60代の方もいらっしゃいます。

他のお客さんと自炊しながら和気あいあい

北温泉は現在、原則、自炊専門の宿となっています。自炊する前からですが、そこそこ年季は入ってるのですが、大変立派な自炊場が存在します。

北温泉の自炊場。水道からは湧き水と温泉が流れ出る

そして、この自炊場の最大の魅力は、他のお客さんとのコミュニケーションです。自炊する者同士、会話は弾みますし、料理好きの方がいればおすそ分けをいただけるし、たとえ人見知りであっても仲良くなりやすい雰囲気のある自炊場なのです。今はコロナ禍なのでソーシャルディスタンスを気を付けねばなりませんが、コロナが明けて、またこの自炊場に賑わいが戻ることを楽しみにしています。
もちろん、誰とも触れ合うことなく一人の時間を堪能することもできます。

宿泊1日目の夕食。地の野菜を生で食べたり簡単に調理したり

欠かせないのは心の浄化と他人とのコミュニケーション

価値観の多様化により、人々の趣味やプライベートの過ごし方は多岐にわたります。しかし40代、とりわけ氷河期世代は金銭的にも余裕が無く、無趣味で過ごしてきた方が多数います。
今回は一人旅の魅力を紹介しましたが、私が本当に伝えたいのは、心を浄化する術、そして、他人とコミュニケーションをとる大切さです。
私は現在、仕事で行き詰っています。私と同様の方がいらっしゃれば、一人旅でなくても、自分に合いそうなプライベート時間の過ごし方を見つけ、懐具合と相談して行動に起こしてみるのが良いと思います。少しは心にゆとりが出てくると思います。場合によっては、私の温泉巡りのように、生きがいに発展することがあるかもしれません。

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