43歳になって急に老後不安が襲ってきた
私は43歳で平社員。年齢的に、この先の出世の見込みはほぼ潰えています。つまり、43歳にして給料が頭打ちとなり、この先減給の未来が待ち受けています。場合によってはリストラの未来です。そうした事態に直面し、コロナ禍で将来について考える時間が増えたこともあり、最近になって急速に老後不安が襲ってきました。
年収545万で老後資金1億2,300万円の現実に絶望感が押し寄せる
国税庁が発表している「平成30年分民間給与実態統計調査」によると、男性の平均年収は545万円となっています。私の2020年の年収は500万円を割りました。ちなみに妻のパート収入は年40万円ほどであり、世帯年収が500万円に届くかどうかです。
今後、リストラされることなく定年の60歳まで働けたとすると、毎年これくらいの収入、もしくは、これよりも少ない収入でやりくりすることになります。
平成30年分民間給与実態統計調査
一方、生命保険文化センターの「令和元年 生活保障に関する調査」では、老後のゆとりある日常生活を送るための費用は、夫婦二人で月36.1万円必要となっています。
令和元年 生活保障に関する調査
私は決して贅沢な暮らしをしたいと思っているわけではないですが、将来の物価上昇や持ち家が無いことを考慮すると、私たち夫婦が高齢者となる20年後は、生活費に月36万円は必要と考えています。
そこに現在の平均寿命(男性81.41年、女性87.45年)に将来寿命の延長分としてプラス3歳、妻が未亡人になってからの生活費を25万円で計算すると、私たち夫婦二人の60歳以降の生活費は、1億2,300万円となります。
【内訳】
夫婦二人での期間:36万円×12ヵ月×24.4年=1億540万円
妻一人での期間 :25万円×12ヵ月×6年 =1,800万円
合計 :1億540万円+1,800万円=1億2,340万円
この金額だけを見ると、とても準備できるとは思えず絶望的です。しかも、この金額には病気やけが、要介護者になった時の備えを考慮していません。これらを考慮すると途方もない金額になってしまいそうなので、現時点では考えないことにします。
将来の年金受給は5,800万円
では、老後資金1億2,300万円のうち、年金受給でどれだけカバーできるのでしょうか?
厚労省が発表している「平成30年度厚生年金保険・国民年金事業の概況」を参考にします。将来の年金受給の減額がどの程度になるのか不安なところですが、取り急ぎ、平成30年度の平均受給金額を引用します。すると、老齢年金と遺族厚生年金の受給で、5,800万円カバーされることが分かりました。
【内訳】
私:国民年金+厚生年金…14万4,000円/月
妻:国民年金…5万6,000円/月
妻(一人での期間):国民年金+遺族厚生年金…16万4,000円/月
これらを65歳以降の生活計算すると、
夫婦二人での期間:(14万4,000円+5万6,000円)×12ヵ月×19.4年=4,656万円
妻一人での期間 :16万4,000円×12ヵ月×6年 =1,180万円
合計 :4,656万円+1,180万円=5,836万円
平成30年度厚生年金保険・国民年金事業の概況
43歳にして知った資産運用の大切さ
老後に必要な生活資金1億2,300万円のうち、年金受給で5,800万円を賄った場合、残り6,500万円を自ら用意する必要があります。3人家族で年収500万円では、貯金だけでは6,500万円を用意できません。貯金ではなく、お金を運用して増やす必要がある、ということを43歳にしてようやく思い知らされたのです。
定年退職まで16年、年金受給まで21年。本当にギリギリのタイミングだと思います。残された期間、国や会社が用意してくれている仕組みを最大限活用して、資産運用をしていきたいと思います。その詳細や進捗については、今後ブログで書き記していきたいと思います。

1日でも早く始めることをおすすめします。
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