公的年金(国民年金・厚生年金)とは別に給付を受けられる私的年金制度の一つにiDeCo(個人型確定拠出年金)があります。
厚生労働省「iDeCoの概要」
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/nenkin/kyoshutsu/ideco.html
先日、ニッセイから「年代別の投資状況」ついてレポートが出ていました。
「預金」「保険」「国内債券」「外国債券」「国内株式」「外国株式」「バランス」の7つのジャンルに分け、加入者がどのジャンルに投資しているかを報告したものであり、その状況についてお伝えします。
2023年6月時点の状況となります。
20代以下の投資状況。外国株式が過半数
20代以下の方が購入している商品ジャンルは、上位順に並べると以下のようになります。
1.外国株式(53%)
2.国内株式(21%)
3.バランス(12%)
4.預金(5%)
5.外国債券(4%)
6.保険(3%)
7.国内債券(1%)
ネットによる情報収集に強く、リスクを取りやすい若い方らしいアロケーションになっています
外国株式が過半数を超え、国内株式と合わせて8割強が株式に投資しています。
若い人もしっかりと勉強し、将来資産を真剣に考えていることがよくわかるデータです。
30代の投資状況。外国株式が4割強
30代の方が購入している商品ジャンルは、上位順に並べると以下のようになります。
1.外国株式(45%)
2.国内株式(22%)
3.預金(11%)
4.バランス(10%)
5.外国債券(5%)
5.保険(5%)
7.国内債券(2%)
20代以下に比べると株式の比率が下がりますが、それでも7割弱が株式に投資しています。
株式に続いて預金が第3位になっているあたり、30代は少し安全面も考慮した投資選択を取る傾向があるようです。
40代の投資状況。外国株式が3割強
40代の方が購入している商品ジャンルは、上位順に並べると以下のようになります。
1.外国株式(33%)
2.国内株式(28%)
3.預金(16%)
4.バランス(10%)
5.外国債券(5%)
5.保険(5%)
7.国内債券(2%)
30代に比べ株式比率が下がり6割強となりました。
また、国内株式比率が上がり、外国株式との差が5ポイントと迫っています。
預金比率も上がり、40代は安定志向の方が大きく増える形となっています。
50代以上の投資状況。外国株式が2割強。国内株式が逆転トップに
50代の方が購入している商品ジャンルは、上位順に並べると以下のようになります。
1.国内株式(31%)
2.外国株式(24%)
3.預金(19%)
4.バランス(12%)
5.保険(8%)
5.外国債券(5%)
7.国内債券(2%)
40代までトップだった外国株式がトップ陥落となり、国内株式がトップとなっています。
外国株式のメリットはネットを中心に情報が広がり、ネットによる情報収集が脆弱がちな高年齢層になるにつれ、外国株式の投資比率が低下しています。
安定型商品の比率が総じて高まり、50代は下手な暴落による資産低下を避ける傾向が強いようです。
各年代の利回り状況について
各年代が投資する商品ジャンルの状況を見てきましたが、ところで各年代の利回りはどのようになっているのかを見てみたいと思います。
2023年6月末時点の利回り状況です。

外国株式を中心に株式投資にウエイトの高い若い世代の方が、直近1年だけでなく加入来の利回り成績が優れています。
預金、保険、債券に比べてリスクが高いと言われる株式ですが、リスクを取らないと運用成績に結びつかないことを証明しています。
また、40代以上で企業型DCに加入している人には、良く理解しないまま企業型DCに強制的に加入させられ、リスクのない預金で運用し、そのまま商品変更しないままの方が多くいると思われます。
46歳会社員である私の状況
さて、46歳会社員の私はどのような状況かということですが、
・現時点の運用商品:外国株式1本
・直近1年利回り:18%
・加入来利回り:おそらく80%くらい
といった状況です。
加入来利回りが「おそらく」というのは、私が2022年4月に転職しており、転職前の運用成績の詳細が分からなくなってしまったためです。
何はともあれ、iDeCoで運用することにより預貯金をするよりもお金が増えています。
今後も適切にiDeCoの運用をしていきたいと思います。

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