公的年金(国民年金・厚生年金)とは別に給付を受けられる私的年金制度の一つにiDeCo(個人型確定拠出年金)があります。
厚生労働省「iDeCoの概要」
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/nenkin/kyoshutsu/ideco.html
社会人であればiDeCoか企業型DC(企業型確定拠出年金)に加入している人が多いのではないかと思います。
普段はあまりiDeCoの運用状況を意識していない方が多いと思いますが、私はつい最近、運用状況を見れるアプリをダウンロードしてしまったため、毎日評価額をチェックする癖がついてしまいました。
iDeCoも企業型DCも60歳以降に受け取れる年金なので、46歳である私が毎日チェックしたところで何も影響はないのですが、元来みみっちい性格のため、思わず毎日アプリを開いてしまうのです。
2004年当時の最初の商品選択
私が社会人4年目だった2004年、当時勤めていた会社が企業型DCを導入したと同時に、私は企業型DCに加入し運用を開始しました。
(企業型DCとiDeCoはどちらも狙いが同じであるため、これ以降は一般的認知度の高いiDeCoという名称で統一します)
最初のころは毎月の掛け金は1万円ほどでしたが、徐々に掛け金が増え、前職を退職する2022年3月時点では2万円ほどを掛け金として拠出していました。
運用を始めた2004年当時は、私はまだ20代中盤。
「資産運用」なんて言葉は当然知らず、iDeCoのいろはや運用商品のことも全く知らない状況でのスタートでしたので、どの商品を選択すればよいか全く分からない状況でした。
ただ、まだ20代と若く、このiDeCoによる運用が将来資産に直結するという認識もなかったため、何でも良いという感じのくじ引き感覚で運用商品を決めた記憶があります。
結果、6割を日本株アクティブファンド、4割を貯蓄型で運用を始めました。
4割の貯蓄型というのは、決してリスクヘッジを意識したものではありません。
「どれにしようかな?」で適当に選んだものが、偶然貯蓄型だったということです。
コロナ禍突入!2020年に商品変更
2020年のコロナ禍突入と同時に、多くの氷河期世代が自らの将来や老後を真剣に考え始めました。
まさしく私もその一人です。
その際に自分のiDeCoの運用状況も確認すると同時に、運用商品の見直しを図りました。
また、当時勤めていた会社は、iDeCoが退職給付金の8割を占めることも分かり、iDeCoこそが自分の老後資金の要になると、この時初めて認識しました。
私が運用商品を見直したのは、コロナで世界的な株価大暴落後に少しずつ復調してきた2020年夏頃でした。
その間、2004年から2020年まで運用してきてましたので、そこそこの積立額になっていました。
ただ、このiDeCo運用資金が私の老後資産の要になると強く意識するようになりましたので、この先の安定的な伸びを考え、2020年9月に、運用商品を外国株インデックス一本に変更することにしました。
2022年4月に転職!掛け金が激減💦
2022年4月、私は前職と折り合いを欠き、45歳直前にして転職をしました。非管理職の平社員として、そして40代半ばでの転職ということで、相当な覚悟を持っての転職でした。
今回はiDeCoに関する記事なので、私の転職の話は触れませんが、この転職は私のこれまでの人生の最大の決断でありました。
さて、転職後の会社では、ルール上、iDeCoの掛け金が激減することとなり、今までは2万円以上の掛け金だったのですが、転職後は数千円の掛け金となってしまいました。
つまり、転職後の会社は、iDeCoよりも確定給付企業年金(DB)を優先しているということです。
DBは勤続年数が長いほど有利な仕組みなので、転職組、しいては私のような40代半ばでの転職者にはうれしい制度ではありません。
ですので、iDeCoについてはこれからの積み立てによる上乗せは期待できなくなりますが、それでも、これまで積み立ててきた評価額を元金とした終価係数に期待したいと思います。
転職後の2022年4月以降のシミュレーション
私は2022年4月に転職しましたが、その時点でのiDeCoの評価額は約700万円でした。
今後の掛け金による積み立てがないという前提で、60歳までの残り15年を終価係数でシミュレーションすると、
- 年利率3%の場合 :1,090万円
- 年利率5%の場合 :1,450万円
- 年利率7%の場合 :1,930万円
- 年利率10%の場合:2,920万円
となります。
私にとってのiDeCo資産は、退職給付金代わりであり、老後資産の要であるので、できれば2,000万円は欲しいところです。
ですので、平均して年利率7%以上で推移してほしいという希望があります。
その希望を叶えるために、この先も外国株インデックスで運用を継続することにしました。
終価係数の計算式サイト「ke!san」
https://keisan.casio.jp/exec/system/14288998856258
氷河期世代だからこそiDeCoの運用を真剣に!
私はコロナをきっかけに、iDeCoの運用を見直しました。
私と同世代、すなわち氷河期世代でiDeCoに加入しつつも運用状況を認識していない人はたくさんいると思います。
今からでも遅くありません。
真剣に見直し、適切な商品で運用することで、60歳時点でそれなりの資産が形成されると思います。
下記掲載の記事にもそのことが証明されています。
これを機に、ぜひiDeCoと真剣に向き合ってみてはいかがでしょうか?

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